大学編入試験の募集停止が増えている理由は?
大学編入は大学受験の再チャレンジとして人気ですが、実は最近大学編入試験を行わない大学が増えているんです。
北海道大学経済学部など、全国各地の国公立大学を中心に募集停止に踏み切る大学が後を絶ちません。
なぜ、多くの大学で編入試験を打ち切ることになったんでしょうか?
今回は編入試験経験者の目線で、その理由を推測していきたいと思います。
理由1:コストパフォーマンス
編入試験の受験者数が100人を超えるようなマンモス大学は関西外国大学など数えるほどしかありません。
ほとんどの大学で数名程度で、受験者が1~2人だけというのも珍しくないんです。
その数名程度のためだけに、問題を作成したり休日に出勤して面接を行うのは、大学教員の立場からすれば面倒くさいもの。
そのため「わざわざ編入試験を実施しなくてもいいのでは?」という結論に至ることもあるんだそう。
理由2:成績がよくない
個人的に、編入生は成績があまり良くない場合が多い気がします。
私のまわりでは単位を何個か落としている編入生がいますし、英語のクラスも最下位に分けられる人がほとんどです。
まれに成績優秀者として表彰される編入生がいますが、長年編入試験を実施していても1~2人程度。
なので大学側の目線で考えれば、時間をかけて編入試験を実施しても質の悪い学生が入ってくるだけ。
そもそも優秀なら一般入試で入ってくるので、下位大学出身の学生を積極的に採りたいとも思わないでしょう。
私立はやめない?
多くの大学で大学編入の募集停止をしていますが、意外にも私立で募集停止をしているところは多くありません。
これは個人的見解ですが、最近は助成金の問題もあって私立大学は定員以上に合格者を出しにくい状況になっています。
そのため定員ピッタリに合格者を出しても、辞退者がいたり入学しても中退や留年する学生が一定数いるため大学経営が難しくなっているんです。
それらの学生の穴を埋めるために、私立大学としては編入試験を実施して学費収入を確保したいのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか?
大学編入は今でも狭き門なのに、これからもっと狭まっていく可能性は十分に考えられます。
これから大学受験をする人や大学編入を考えている人は、よく考えないと自分の希望とおりの進路に進めない可能性もあるので注意しましょう。